2025.06.04 Vol_24

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トピックス

神戸大学大学院医学系研究科の設置計画

※本設置計画は現在構想中であり、内容は変更する場合があります。新設・改組する組織の名称等は全て仮称となります。

神戸大学では、「大学院医学研究科」と「大学院保健学研究科」を統合し、令和8(2026)年4月、新たに『大学院医学系研究科』を設置する予定です。

現代社会は、新型コロナウィルス等の感染症蔓延や気候変動、さらに生成AI等の技術革新により急速に変化しており、既存の価値観や知識だけでは新たに生じた課題に対応できません。このような社会は「VUCAの時代」と呼ばれ、単独の専門分野の知識では解決が難しくなっています。

この大変革の時代における大学は、専門知を深めるだけでは不十分であり、あらゆる分野の知識を総合的に活用し、「総合知」を生み出す場となり、強力に推進することが求められています。

新研究科の設置は、総合知を推進するために必要な、アジャイル(agile:敏捷・機敏)な研究・教育体制を構築するために実施し、VUCAの時代の社会要求に応えるものです。

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文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(令和5年度採択)

グローバル・イノベーション・キャンパスへの変革に向けて

2021年4月に学長に就任して以来、「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」として進化・発展し続けることをビジョンとして掲げ、様々な改革を進めてきました。なかでも、特色と強みを持ち、地域と世界に貢献する世界トップレベル研究教育拠点の形成に向けて、デジタルバイオ・ライフサイエンスリサーチパーク(DBLR)を設立し、先端的な研究大学に向けた改革に取り組んできました。

今回、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」において、神戸大学の提案である「バイオものづくりの卓越した基礎研究と社会実装の両輪で世界をリードするイノベーションを継続的に創出する地域中核のグローバル・イノベーション・キャンパス」の採択を受け、ビジョン達成に向けて改革をさらに加速させます。 
今後、神戸大学の強みを結集したDBLRを中心に、イノベーションの創出と社会実装を力強く推進するとともに、地域の中核として地元・神戸市と密に連携し、地域産業の活性化を実現します。これらの取組を大学全体へ波及させ、神戸大学全体をグローバル・イノベーション・キャンパスへと変革させていきます。

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2025年度 神戸大学人の集い (神戸・東京)

神戸大学では、神戸大学の現状等についてお知らせするとともに、卒業生同士の交流やネットワークづくり、さらには卒業生の皆様と本学役員等との交流を目的として、毎年「神戸大学人の集い」を開催しております。

世代や分野を越えて、卒業生の皆様が広く集う場ですので、ぜひご参加ください。

◆神戸会場◆

【日時】2025年7月12日 (土) 17:00~19:30(受付開始16:30)

【場所】ホテルオークラ神戸

◆東京会場◆ 

【日時】2025年7月25日 (金) 18:30~21:00(受付開始18:00)

【場所】ステーションコンファレンス東京

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校友会三重県支部総会を開催

5月18日津市プラザ洞津にて、校友会三重県支部総会が開催されました。

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お知らせ

神戸大学附属特別支援学校がヴィッセル神戸を招いてサッカー教室を実施

附属特別支援学校(明石市大久保町)が、ヴィッセル神戸スクール部のコーチを招き、同校の中学部・高等部の生徒を対象に、5月12日(月)にサッカー教室を実施しました。生徒たちがサッカーを通じて様々な経験を積み、スポーツに親しむことを目的に行われました。同校でも初めての取り組みとなり、事前にコーチに来校していただき、生徒たちの実態に即した内容になるよう打ち合わせを丁寧に行いました。

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株式会社三井住友トラスト基礎研究所と産学連携に関する覚書を締結

神戸大学大学院経営学研究科は、株式会社三井住友トラスト基礎研究所と産学連携の覚書を、2025年3月28日に締結いたしました。

本覚書は、日本の経営学研究・教育をリードする神戸大学経営学研究科と、不動産市場、不動産金融およびPPP・インフラ分野のリサーチ&コンサルティングに強みを持つ三井住友トラスト基礎研究所が連携して、データ分析に関する教育研究に取り組む産学連携に関するものとなります。

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神戸大学が大阪・関西万博会場で「第3回日本国際芸術祭」に参加

日本の美と心を世界に伝えるイベント「第3回日本国際芸術祭」が7月2日から6日まで、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場内、EXPOメッセ(WASSE)NORTH会場で開かれ、神戸大学の学生スタートアップ(起業)事業、先端研究が紹介されます。

この芸術祭は、大阪・関西万博開催を契機に開催される新しい国際的な芸術祭です。一般社団法人夢洲新産業・都市創造機構が主催者となり、2023年、京都市内で始められました。2027年までの5年間、アート、デザイン、サイエンス、テクノロジー、経済の共創をミッションに毎年開催されます。

第3回となる2025年度は、大阪・関西万博の会期中に行われ、万博会場をメイン会場に、京都市内の国宝・重要文化財を所蔵する寺院をサブ会場に、さまざまなイベントが繰り広げられます。

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パネル展示する学生スタートアップの「HIM」のメンバー

パネル展示する学生スタートアップの「SkinNotes」のメンバー

アリストテレス大学(ギリシャ)から訪問

5月16日、ギリシャのアリストテレス大学から、Erasmus+のスタッフ交流プログラムに基づき、Ioanna Georgiadou氏(欧州教育プログラム責任者)、Aikaterini Kalliaridou氏(学術ユニット調整局長)、Konstantina Tolia氏(欧州教育プログラム部門職員)が、神戸大学の玉置久理事・国際連携推進機構長を訪問しました。
懇談には、高田暁大学院工学研究科副研究科長・教授、永田真大学院科学技術イノベーション研究科教授、大石哲都市安全研究センター教授が同席しました。

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エントリー・マネジメント研究教育センターが設立

神戸大学経営学研究科は、株式会社ZENKIGENと連携し、採用領域における研究教育拠点「エントリー・マネジメント研究教育センター」を新たに設置しました。
本センターは、企業が行う採用からオンボーディングに至る「エントリーマネジメント」について、企業側・求職者側双方の視点を取り入れて研究を行い、同活動に関する研究的・実践的な知見を深めることを目的としています。さらに、これからの学生の就職活動やキャリア教育の在り方について、有用な知見を導き出すことを目指しています。

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研究ニュース

糖尿病による心臓病の発症原因を解明

アミノ酸の代謝異常が心肥大を引き起こす

神戸大学大学院医学研究科立証検査医学分野の長尾学特命准教授、篠原正和教授(分子疫学分野併任)、静岡県立大学大学院薬食生命科学総合学府栄養生理学研究室の細岡哲也准教授らの研究グループは、糖尿病による心臓病(糖尿病性心筋症)の発症にアミノ酸の代謝が関与していることを明らかにしました。

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細胞融合の物理的な制御因子を発見

細胞膜にかかる張力が低下することで細胞融合を促進

細胞どうしが融合する現象(細胞融合)は、配偶子の授精、骨格筋の発生、胎児栄養膜の形成、破骨細胞による骨代謝、ウイルスの宿主細胞への感染など、ヒトの体内で起こる幅広い生理学的および病理学的プロセスにおいて見られる、基本的な生物学的現象です。神戸大学バイオシグナル総合研究センターのWan Yumeng大学院生、根本悠宇里助教、辻田和也准教授、伊藤俊樹教授のグループは、北海道大学大学院医学研究院の及川司講師、千葉大学大学院理学研究院の高野和儀助教、京都大学物質-細胞統合システム拠点の藤原敬宏特定准教授と共同で、細胞膜にかかる「張力」(細胞膜張力)※3が、細胞融合を制御する物理的な因子であることを世界で初めて明らかにしました。今後、破骨細胞の形成・機能異常による骨粗しょう症や、ウイルスの宿主細胞への融合を介した感染症に対する新しい治療戦略の開発につながる可能性があります。

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「量子の仮面」が物質の素顔を覆い隠す

表面の微小変化が生む“量子錯覚”のメカニズムを解明

神戸大学大学院理学研究科の伏屋雄紀教授および鯉江和希特別研究学生(研究当時)、電気通信大学情報理工学研究科の矢口理香子大学院生(研究当時)の研究グループは、物質表面における原子の並びがわずかに変化することで、本来の「量子的な性質(トポロジー)」が覆い隠されてしまう現象を理論的に発見しました。まるで仮面を被るように、物質の表面が中身とは異なる“顔”を見せるこの現象は、「量子の仮面」とも呼べるものです。これにより、20年近くにわたって研究者の意見が分かれていた、ビスマスという物質のトポロジーの謎に、解決の糸口が見えてきました。

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都市緑地が最も必要な場所はどこか?

居住地区の困窮度・都市化の程度によって異なるニーズ

神戸大学大学院人間発達環境学研究科の内山愉太助教および琉球大学医学部保健学科の喜屋武享准教授らの研究グループは、日本の大都市圏に居住する3,500名を対象に、客観的な自然との関係(自然訪問頻度や居住地周辺の自然度)と、主観的な自然とのつながり(自然への親近感や幼少期の自然体験)を調査し、居住地区の困窮度や都市化の程度も分析に加えることで、都市化度と困窮度の高い地区では自然訪問頻度と健康(主観評価)とのつながりが最も強いこと等を明らかにしました。

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咲かない花だけをつける植物の誕生の謎に迫る!

ダーウィン以来の難問に重要な示唆

神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授(兼・神戸大学高等学術研究院卓越教授)らの研究グループは、咲かない花だけをつけることから、自家受粉(自殖)のみで繁殖していると考えられてきた植物が、どのような条件下で誕生し、どのように存続してきたのかを遺伝解析によって明らかにしました。

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咲かない花のみをつける植物の進化プロセスのイメージ図

一画素カメラでホログラム動画の記録に成功

散乱透視顕微鏡への応用も実証

神戸大学大学院システム情報学研究科の米田成准教授と次世代光散乱イメージング科学研究センターの的場修教授は、スペインのジャウメ1世大学のEnrique Tajahuerce教授のグループと共同で一画素センサーを使用したホログラム動画の記録に成功しました。通常、画像を取得するには光センサーを二次元的に複数画素並べたイメージセンサーが必要です。しかし近年ではわずか一画素で画像を取得する「一画素カメラ」の研究が進められており、次世代の分光技術や散乱透視技術への応用が期待されています。

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DNA解析によりスズメバチの多様な食餌の習慣が明らかに

―蜂飼育者の餌選択における経験知に科学的裏付け―

神戸大学大学院人間発達環境学研究科の佐賀達矢助教と岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域の藤岡春菜助教は、長野県や岐阜県などで「蜂の子」として広く食べられているシダクロスズメバチが、鳥類や哺乳類を含む脊椎動物を捕食していることをDNA解析により明らかにしました。

これらの地域では、蜂を捕り、飼育し、食べる文化が根付いていますが、餌に関する実態ははっきりと分かっておらず、また人間によって飼育された蜂と野生で採取された蜂の食性の違いはほとんど知られていません。そこで、野生巣と飼育巣において蜂の餌生物種を DNA メタバーコーディングで解析したところ、昆虫・クモ・鳥類・哺乳類・両生類・爬虫類・魚類など計 324 種の餌生物が同定されました。また、飼育巣と比較して、野生巣では野生の脊椎動物の餌の多様性が有意に高いことも明らかになりました。これは、人間が供給する肉(鶏肉や鹿肉など)で飼育することが、自然な採餌を一部置き換える可能性を示唆しています。

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ヘムタンパク質が植物の形づくりを制御する

コケ植物と被子植物に保存されたRLFタンパク質の役割を解明

神戸大学大学院理学研究科の岩田健太郎大学院生(博士後期課程3年)、深城英弘教授、石崎公庸教授らと、奈良女子大学理学部・清水隆之准教授、東京大学大学院総合文化研究科・増田建教授、大阪大学大学院理学研究科・近藤侑貴教授らのグループは、植物が器官(例えば、根や葉など)を作るときに重要な役割を果たす「RLF」というタンパク質が、陸上植物の祖先近くで分岐したコケ植物(ゼニゴケ)と比較的新しく分岐した被子植物(シロイヌナズナ)の両方で共通して使用されていることを明らかにしました。ゼニゴケは、コケ植物に属する根を持たない植物です。そのゼニゴケにおいて、約4億年前に袂を分かち独立に進化してきた被子植物のシロイヌナズナと同じようなRLFの機能が確認されたことは、器官の発生を支えるRLFタンパク質の機能が植物の進化の初期段階から存在しており、異なる植物系統の進化の過程で保存されてきたことを示す重要な知見です。

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インタビュー

インドネシアと日本の関係構築に捧げた半生

インドネシア日本友好財団 理事長 小林一則さん

商社マンとしてインドネシアに初めて赴任したのは43年前。人生の約半分は、インドネシアを拠点に日本との交流促進に力を注いできました。神戸大学卒業生で、インドネシア日本友好財団理事長の小林一則さん。現地の大手企業・シナルマスの上級顧問も務め、2023年には両国の関係強化に対する貢献で叙勲(旭日双光章)を受章しました。世界の舞台で活躍する小林さんは、海外の人々との信頼関係をどう築き、現在の日本の立ち位置をどう見ているのか。その経験や視座、次世代へのメッセージを聞きました。

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フューチャー

農業廃棄物を燃料や化学品に-インドネシアとの連携で実用化へ

大学院工学研究科 荻野千秋教授

農業廃棄物から燃料や化学品を生み出し、産業構造の変革を目指す。そんな「バイオものづくり」の先進的研究が、神戸大学を拠点に進んでいます。中心となっている研究者の一人が、大学院工学研究科の荻野千秋教授(バイオ生産工学)。農業大国・インドネシアとの共同研究プロジェクトは、地球温暖化という世界的課題に挑戦し、グリーントランスフォーメーション(GX)の実現を目指す取り組みとして注目されています。研究にかける思い、社会実装の見通しなどを聞きました。

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シリコンナノ材料開発 国際共同研究3年の成果は

大学院工学研究科 杉本 泰 准教授

光(電磁波)の波長よりも小さいナノスケールの構造体によって、光を自由自在に制御する研究分野は、「ナノフォトニクス」と呼ばれます。神戸大学の研究グループがシリコンからなるナノ粒子「ナノアンテナ」を開発、そのナノ材料を国内外の研究機関に提供し、神戸大学の国際共同研究事業を始めて3年が経過しました。研究は、神戸大学を核とした国際的な研究プラットフォームへと発展し、次世代の光情報通信技術やライフサイエンス分野に至るまで幅広い分野への応用が期待されます。研究の第一線を走る工学研究科の杉本泰准教授に、3年間の研究成果と、今後どのような展開が考えられるのかを聞きました。

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受賞

令和7年兵庫県功労者表彰を受賞

兵庫県では、県政の伸展、公共の福祉増進に功労のあった方、その他広く県民の模範となった方を、知事が県民を代表して表彰しています。
このうち、兵庫県功労者表彰は、22部門で、特に功績顕著な方を表彰しています。
(表彰期日は5月3日(憲法記念日))(兵庫県HPより)

(学術教育功労)

国際文化学研究科 教授 西谷 拓哉

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内田浩史教授の著書『現代日本の金融システム』がエコノミスト賞を受賞

内田浩史教授の著書 『現代日本の金融システム』がエコノミスト編集部が主催する第65回(2024年度)エコノミスト賞を受賞しました。

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イベント等情報

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★神戸大学がラジオ関西で情報発信 「神戸大学☆夢ラボ」

神戸大学が持つ「知」を広く情報発信し、各専門分野の研究者が研究のきっかけや研究成果の社会への影響などをリレー形式で伝えています。

放送は毎週日曜日の午前8時45分から15分間、進行役は神戸大学出身のラジオ関西パーソナリティー天宮 遥さんが務めています。

以下のサイトから、放送当初に遡ってご視聴いただけます。

https://jocr.jp/programsite/yumelabo/

★「KU-Net」からのお知らせ

「神戸大学コミュニティネットワーク(KU-Net)」をリニューアルし公開しております。

従来からの、「OB・OG訪問」の機能に加え、「卒業生からのメッセージ」や「在学生の今」の掲載をしております。また、卒業生等が開催するイベントへの参加申し込み機能も追加しました。

詳しくは,神戸大学コミュニティネットワークホームページでお知らせしています。

また、KU-Netの説明動画をYouTubeにアップしておりますので併せてご覧ください。

是非ご登録ください。

神戸大学校友会事務局