2025.03.05 Vol_20

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トピックス

神戸大学大学院医学系研究科の設置計画について

神戸大学では、「大学院医学研究科」と「大学院保健学研究科」を統合し、令和8(2026)年4月、新たに『大学院医学系研究科』を設置する予定です。

現代社会は、新型コロナウィルス等の感染症蔓延や気候変動、さらに生成AI等の技術革新により急速に変化しており、既存の価値観や知識だけでは新たに生じた課題に対応できません。このような社会は「VUCAの時代」と呼ばれ、単独の専門分野の知識では解決が難しくなっています。

この大変革の時代における大学は、専門知を深めるだけでは不十分であり、あらゆる分野の知識を総合的に活用し、「総合知」を生み出す場となり、強力に推進することが求められています。

※本設置計画は現在構想中であり、内容は変更する場合があります。新設・改組する組織の名称等は全て仮称となります。

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神戸大学クラブ(KUC) 新春講演会と懇親会報告

令和7年の新春講演会は2月6日(木)に「楠公会館」において開催しました。参加者は凌霜会、六篠会、工学振興会、神緑会、くさの会の卒業生26名でした。

新年にあたり藤澤学長が「ひとりひとりが輝き、世界に誇れる神戸大学を目指して」と題して講演をされました。そして、神戸大学ならではの知見の集積や研究人材のコラボレーションを推進する組織の新設など、研究・教育面の深化と地域社会や国際社会への貢献を目指す、新たな価値を生み出す取り組みについて語られました。

講演される藤澤学長

神戸大学留学生東日本同窓会 第18回交流会を開催

2月8日、第18回「神戸大学留学生東日本同窓会」が都内のレストランで開催されました。日本国内で活躍する卒業留学生をはじめ、日本人卒業生や大学関係者など、9カ国から34名が参加し、活気あふれる交流の場となりました。

フランシスコ・ダ・コンセイサン副会長の明るい進行のもと、会場は和やかな雰囲気に包まれました。嘉賀宮彩世会長の開会挨拶に続き、参加者たちは趣味などを交えた自己紹介で一気に打ち解けました。南インド料理を楽しみながら、活発な交流が続きました。

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お知らせ

観光庁による「通訳案内士」についての講演会を実施

1月23日に鶴甲第一キャンパスにおいて、ゲストレクチャー「知りたい!通訳案内士の世界 ~日本のおもてなし最前線~」を開催しました。観光人材の育成を重要課題の一つとしている観光庁の依頼により実現したもので、国家資格である「通訳案内士」をテーマとして講義が行われました。

本学出身者でもある観光庁の府中裕紀・国際観光課課長補佐から政府の観光政策についての解説がなされた後、神戸(結水荘)を拠点に通訳ガイド業に従事している田中智美・T's ネットワーク代表が、ご自身の経験を語りながら、通訳ガイドという仕事について講演されました。また、郡司聡史・国際観光課主査から観光庁が所管する「全国通訳案内士試験」についての説明もありました。

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食品ロス削減プロジェクト―神戸大学災害備蓄食料品余剰分を寄贈

神戸大学SDGs推進室と大学教職員が協力して、災害備蓄食料品の更新に伴う余剰品を認定NPO法人フードバンク関西に寄贈しました。 今回集められた災害備蓄食料品は5,305点(530.5キログラム)でした。 フードバンクを通じて支援を必要とする方々へお届けします。

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第1回神戸大学バイオものづくり国際シンポジウムを開催

地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)「第1回神戸大学バイオものづくり国際シンポジウム『知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点』を目指して」(本学主催、広島大学共催)を1月31日、神戸大学統合研究拠点コンベンションホールで開催しました。

神戸大学は文部科学省令和5年度J-PEAKS事業に採択されました。本事業は、バイオものづくりの卓越した基礎研究と社会実装の両輪で世界をリードするイノベーションを継続的に創出することをテーマに、広島大学、大阪大学、理化学研究所、マンチェスター大学、トゥールーズ大学など国内外の大学・研究機関とも連携して事業を進め、研究力をさらに強化すべく新しいイノベーション創出の仕組みを構築するものです。今回のシンポジウムは、本学の事業ビジョンを紹介しアピールすることを目的としたもので、大学、自治体、関連企業などから約130名が参加しました。

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大学、企業双方の立場から議論を繰り広げたパネルディスカッション

神戸大学国際文化学研究科と国際交流基金(JF)関西国際センター間で連携協定

神戸大学大学院国際文化学研究科と国際交流基金(JF)関西国際センター間で連携協定が交わされ、 2025年2月13日(木)、関西国際センターにおいて、 梅屋潔大学院国際文化学研究科長と真嶋潤子関西国際センター所長により協定書への調印がなされました。

本協定は、「国際文化交流・異文化理解・日本語教育にかかる教育および研究上の連携の推進ならびに国際的に活躍できる人材を育成することを目的」とするものです。

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マケレレ大学(ウガンダ)から訪問

2月14日、ウガンダのマケレレ大学よりBarnabas Nawangwe(バーナバス・ナワングウェ)副学長が玉置久理事・国際連携推進機構長を訪問しました。

懇談には、マケレレ大学からHelen Nambalirwa Nkabala(ヘレン・ナンバリルワ・エンカバラ)学群長、神戸大学からは梅屋潔大学院国際文化学研究科教授・研究科長が同席しました。

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グローバル教育センターが「Kobe Japanese Program January 2025」を実施

神戸大学大学教育推進機構グローバル教育センター留学生教育部門では、「Kobe Japanese Program January 2025: Explore Kobe and its links to Oceania!」と題した短期プログラムを、1月7日から1月28日にかけて開講しました。同プログラムの開講は、今回で6度目となります。オーストラリア、ニュージーランドの大学で日本語を学習している学生を募集し、オーストラリアの4大学(グリフィス大学、西オーストラリア大学、ニューサウスウェールズ大学、モナシュ大学:五十音順)から19名、ニュージーランドのヴィクトリア大学ウェエリントン校から4名と、これまでで最多の23名が参加しました。

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研究ニュース

牧野富太郎の発見から130年!

コオロギランの命名の由来となった構造の機能を解明

神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授(兼 神戸大学高等学術研究院卓越教授)は、ラン科植物「コオロギラン」の受粉様式を調査し、柱頭の下部にある指状の付属物が開花後しばらくしてから倒れることで自家受粉が起こることを明らかにしました。

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色素集合材料を用いた光捕集電子スピン超偏極

東京大学大学院理学系研究科の濱地智之大学院生、井上魅紅大学院生、楊井伸浩教授らの研究グループは、九州大学大学院理学研究院の宮田潔志准教授、恩田健教授、神戸大学分子フォトサイエンス研究センターの婦木正明特命助手、小堀康博教授、京都大学理学研究科の伊藤琢磨特任助教、倉重佑輝准教授らと共同して、光捕集アンテナとして機能する金属錯体骨格(MOF)を用い、電子スピンを効果的に超偏極できることを明らかにしました。

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MOFを用いた光捕集電子スピン超偏極(Light-Harvesting Spin Polarization)

情動が記憶を強化する神経メカニズムを解明

理化学研究所(理研)脳神経科学研究センター触知覚生理学研究チームの村山正宜チームリーダー、齋藤喜仁リサーチアソシエイト、神戸大学大学院理学研究科の森田光洋准教授らの共同研究グループは、楽しい体験など情動にひもづいた記憶が、睡眠中における脳の扁桃体と大脳皮質という領域の協調した活動によって強化される仕組みを解明しました。

本研究成果は、記憶と情動の関係を明らかにする新たな知見を提供するとともに、依存症や心的外傷後ストレス障害の克服に向けた神経基盤の理解に貢献すると期待されます。

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楽しい体験とともに感じた床面の記憶を強化する神経メカニズム

火入れだけでも草原性絶滅危惧植物種の多様性は効果的に維持できる!

神戸大学大学院人間発達環境学研究科の朝田愛理大学院生、丑丸敦史教授らの研究グループは、桜美林大学リベラルアーツ学群の大脇淳准教授とともに、日本の多様な土壌環境に着目し、火入れのみで、絶滅の危機に瀕している多くの草原性植物種を効果的に維持できる環境を明らかにしました。

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デリー首都圏の深刻な大気汚染、インド北西部の稲わら焼きの寄与は従来の推定より小さい

総合地球環境学研究所(地球研)のAakashプロジェクトの研究者による国際共同研究で、インド北西部のパンジャーブ州とハリヤーナー州の農村部や郊外における農業残渣焼却(稲わら焼き)がその地域の大気汚染へ大きな影響を与える一方で、デリー首都圏への寄与はこれまでに考えられていたほど大きくないことを明らかにしました。Aakashプロジェクトでは、PM2.5センサーおよび複数のガスセンサーからなる小型大気計測器 (CUPI-G; Compact and Useful PM2.5 Instrument with Gas sensors)を約30台設置し、2022~23年に大気汚染を継続的に観測しました。農業残渣焼却による大気汚染物質の放出と輸送を評価・予測するための新しい分析方法を開発しました。

神戸大学からは、大学院海事科学研究科の山地一代准教授が、本プロジェクトに参加し、大気中のPM2.5の数値実験や解析などを通して本成果に貢献しています。

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形骸化した性:ナナフシにおいてオスは不要だった!?

基礎生物学研究所の野崎友成助教(元:日本学術振興会特別研究員PD)と神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授、福島大学の兼子伸吾准教授を中心とするグループは、単為生殖種であるナナフシモドキにおいて稀に出現するオスが、形態的・行動的には正常である一方で、もはやオスとしての生殖機能を完全に失っていることを発見しました。

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胃がん術後の補助化学療法は75歳超高齢者にも有効

国立国際医療研究センター山田康秀研究医療部長、浜松医科大学今野弘之学長、竹内裕也 外科学第二講座教授、慶應義塾大学医学部北川雄光外科学(一般・消化器)教室教授、名古屋医療センター小寺泰弘 病院長、大阪大学大学院医学系研究科土岐祐一郎外科学講座消化器外科学教授、岐阜大学吉田和弘学長、神戸大学大学院医学研究科掛地吉弘医科学専攻外科学講座教授および共同研究グループは、全国胃癌登録データを用いて、胃がん患者、特に75歳超高齢胃がん患者の特徴を解析し、生存期間に影響を与える因子を特定しました。

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生分解性プラスチックの短期間での高生産に成功

神戸大学先端バイオ工学研究センターの稲辺宏輔博士研究員(研究当時)、秀瀬涼太特命准教授、加藤悠一特命助教(研究当時)、蓮沼誠久教授らの研究グループは、株式会社カネカの佐藤俊輔(CO2 Innovation Laboratory 所長、博士(工学)、技術士(生物工学))らと協力して、光合成細菌の一種である海洋性シアノバクテリアを用いて、生分解性プラスチックの一種であるポリヒドロキシ酪酸(PHB)の短期間での高生産に成功しました。海洋性シアノバクテリアは、海水中で光合成(光エネルギーを利用して二酸化炭素を有機物に固定する反応)を行うことで生育するため、人工的な代謝経路を導入することで、CO2から直接、さまざまな有用物質を生産することが可能となります。今後、本知見に基づいて、ショッピングバッグや食器などに利用できる多様な生分解性プラスチックの高生産が可能になるなど、光合成によるバイオものづくりの新展開が期待できます。

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 (A) カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®︎(“PHBH”)の製品例。 (B) PHB顆粒(赤矢じり)を体内に蓄積した海洋性シアノバクテリアの細胞写真。 

生態系の複雑さを測る指標「iTP」琵琶湖流域でダイナミックな変動を捉える!

海洋研究開発機構の石川尚人主任研究員と神戸大学内海域環境教育研究センターの奥田昇教授らのグループは、総合地球環境学研究所による共同研究プロジェクトにおいて、生物間の複雑な捕食・被食関係を簡便に示すことができる「統合的栄養位置(iTP)」を推定する手法を河川生態系に適用し、琵琶湖流域の多地点観測調査により、iTPがダイナミックに変動することを明らかにしました。

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なぜ寄生を選ぶ植物が存在するのか?

神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授(兼 神戸大学高等学術研究院卓越教授)と岡田英士さん(博士後期課程学生)は、緑葉をもつラン科植物「コケイラン」を用い、光合成に加え菌から炭素を獲得することが繁殖を促進する要因であることを明らかにしました。

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インタビュー

日本語に魅せられ、村上春樹作品をスペインに紹介

村上春樹作品などの日本文学や漫画をスペイン語に翻訳しているスペイン在住の翻訳家、ガブリエル・アルバレス・マルティネスさん。神戸大学に約3年半留学し、言語を研究した経験が、今の仕事の土台になっています。「神戸で関西弁を身につけたことも、翻訳の仕事に役立っています」といいます。スペインと日本の文化の橋渡し役となり、2022年にはその功績で日本の外務大臣表彰も受けました。

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スズメバチと人の関わりを解き明かす

スズメバチに魅せられ生態の解明を進める神戸大学大学院人間発達環境学研究科の佐賀達矢助教は、公立高校で10年教壇に立った異例の経歴を持ちます。大学院修士課程を経て高校教諭となり、その後休職して大学院博士課程へ、修了後には再び高校に戻られました。この間も在野で研究を続け、30代半ばで心機一転、神戸大学に進み、研究の道に専念することになりました。神戸に研究の拠点を移して2年余り。これまで進めてきたスズメバチの生態に関する研究内容とその成果、そこから導き出された「人間」と「自然」のより良い関わり方について聞きました。

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初心者の疑問がブレイクスルーを生んだ

毎年、ノーベル賞の発表が近づくと、候補者として期待の声が上がる。世界最強の永久磁石と呼ばれる「ネオジム磁石」の発明者、佐川眞人さん。スマートフォン、エアコン、電気自動車など多種多様な製品に利用され、現在のIT社会を切り開く鍵になった発明ともいわれます。そのアイデアはどのように生まれたのか。研究の原動力になったものは何だったのか。2025年1月、母校の神戸大学で講演した佐川さんに聞きました。

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イベント等情報

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★神戸大学がラジオ関西で情報発信 「神戸大学☆夢ラボ」

神戸大学が持つ「知」を広く情報発信し、各専門分野の研究者が研究のきっかけや研究成果の社会への影響などをリレー形式で伝えています。

放送は毎週日曜日の午前8時45分から15分間、進行役は神戸大学出身のラジオ関西パーソナリティー天宮 遥さんが務めています。

以下のサイトから、放送当初に遡ってご視聴いただけます。

https://jocr.jp/programsite/yumelabo/

★「KU-Net」からのお知らせ

「神戸大学コミュニティネットワーク(KU-Net)」をリニューアルし公開しております。

従来からの、「OB・OG訪問」の機能に加え、「卒業生からのメッセージ」や「在学生の今」の掲載をしております。また、卒業生等が開催するイベントへの参加申し込み機能も追加しました。

詳しくは,神戸大学コミュニティネットワークホームページでお知らせしています。

また、KU-Netの説明動画をYouTubeにアップしておりますので併せてご覧ください。

是非ご登録ください。

神戸大学校友会事務局