2025.10.29 Vol_30

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トピックス

青春の舞台をつなぐ。~ステージ購入に向けた挑戦~
神戸大学六甲祭実行委員会、神戸大学ベルカンからのお知らせ

学園祭を盛り上げるステージ企画存続のために新しいステージを購入したい!!

神戸大学の学園祭では、大規模なステージ企画を行っています。このステージ企画は学園祭の花形であり、多くの来場者様に楽しんでいただけている企画の1つです。
毎年、ステージ企画では、神戸大学応援団や音楽系サークル、ダンス系サークルなど様々な団体による1年の集大成となるパフォーマンスが行われてきました。
ところが現在使用しているステージの足場が老朽化してしまい、このままではステージ企画が実施できなくなってしまう可能性があります。
安全に配慮した、そしてより迫力あるステージ企画を実現し、もっともっと学園祭を盛り上げていくために新しいステージを購入したいと考えております。

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大学研究を支援するガバメントクラウドファンディングの実施

(一社)大学都市神戸産官学プラットフォームは、将来有望な参画大学の研究シーズがPOC(仮説検証)を実施する際の資金提供の枠組を構築し、神戸全域で大学発スタートアップのシーズ育成を目指す「大学発イノベーションファンド神戸」プロジェクトの一環で、神戸市ふるさと納税を活用して地域貢献を支援する市内大学の研究を支援するガバメントクラウドファンディングを実施します。

「神戸大学が取組む、革新的な治療法・治療薬の開発」をテーマに7つの研究に対してクラウドファンディングが開始されましたので、皆様の温かいご支援を心よりお待ちしております。

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“One Kobe Family” Global Fair 2025を韓国・ソウルで実施

8月23日から25日にかけて韓国・ソウルで“One Kobe Family” Global Fair 2025を実施しました。
本イベントはアジア諸国の協定校との関係を強化し、外国人留学生や神戸大学学生の留学先の拡大を図るとともに、海外在住の卒業生(外国人留学生・日本人学生)との関係を強化することで海外における神戸大学同窓会の組織率向上を図ることを目的としたものです。期間中は、森山睦理事・事務局長、近藤徳彦学長補佐・国際連携推進機構副機構長、朴鍾祐グローバル教育センター教授のほか、企画部国際連携課、卒業生・基金課、学務部国際交流課職員が参加し、神戸大学卒業生との同窓会イベントの開催や日本学生支援機構(JASSO)が主催する日本への留学説明会への参加、高麗大学校・成均館大学校への表敬訪問を行いました。

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“One Kobe Family” Global Fair 2025をタイ・バンコク、チェンマイで実施

9月7日から8日にかけてタイ・バンコク、チェンマイで“One Kobe Family” Global Fair 2025を実施しました。

本イベントはアジア諸国の協定校との関係を強化し、外国人留学生や本学学生の留学先の拡大を図るとともに、海外在住の卒業生(外国人留学生・日本人学生)との関係を強化することで海外における神戸大学同窓会の組織率向上を図ることを目的としたものです。期間中は、近藤徳彦学長補佐・国際連携推進機構副機構長、伊藤友美大学院国際文化学研究科教授、齊藤美穂大学教育推進機構グローバル教育センター准教授のほか、企画部国際連携課及び学務部国際交流課の職員が参加し、日本学生支援機構(JASSO)が主催する日本への留学説明会への参加とチェンマイ大学への表敬訪問を行いました。

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“One Kobe Family” Global Fair 2025を台湾・台北で実施

9月18日から22日にかけて台湾・台北で“One Kobe Family” Global Fair 2025を実施しました。

本イベントはアジア諸国の協定校との関係を強化し、外国人留学生や神戸大学学生の留学先の拡大を図るとともに、海外在住の卒業生(外国人留学生・日本人学生)との関係を強化することで海外における神戸大学同窓会の組織率向上を図ることを目的としたものです。期間中は、藤澤正人学長、玉置久理事・国際連携推進機構長、奥村弘理事・副学長、河合成雄グローバル教育センター長、中澤港国際連携推進機構アジア・オセアニア部門長・保健学研究科教授、余玟欣グローバル教育センター海外派遣教育部門特命助教のほか、企画部国際連携課、卒業生・基金課、学務部国際交流課職員が参加し、神戸大学卒業生との同窓会イベントの開催や日本学生支援機構(JASSO)が主催する日本への留学説明会への参加、国立政治大学、国立台湾大学、台北医学大学への表敬訪問を行いました。

9月20日に開催された同窓会には、神戸大学の卒業生55名が参加、業種や卒業年次を超えた交流が活発に行われ、互いの近況報告や連絡先交換を通じて、母校や同窓生とのつながりが深まりました。

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お知らせ

ハワイ大学マノア校(アメリカ)から訪問

9月5日、アメリカのハワイ大学マノア校から教育学研究科長のNathan Murata教授、教育学研究科のDi Xu教授、学部運営コーディネーターのKaori Burkart博士および博士課程学生のJordan Antonio氏が、神戸大学の玉置久理事・国際連携推進機構長を訪問しました。
懇談には、神戸大学から内田雄一郎大学院国際協力研究科長、小川啓一大学院国際協力研究科教授、中原雅人大学院国際協力研究科特命准教授、土久岡真美大学院国際協力研究科特命助教、八木歩大学院国際協力研究科特命助教、花田エバ国際連携推進機構准教授が同席しました。

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第5回先端バイオ工学研究センター成果発表会
~若手研究者が拓く先端バイオ工学のブレイクスルー~を開催

9月9日、第5回神戸大学先端バイオ工学研究センター成果発表会~若手研究者が拓く先端バイオ工学のブレイクスルー~(主催:神戸大学先端バイオ工学研究センター、共催:一般社団法人先端バイオ工学推進機構、一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター)を開催しました。

発表会は西田敬二先端バイオ工学研究センター副センター長の開会挨拶の後、農林水産省大臣官房環境バイオマス政策課再生可能エネルギー室の栗田徹室長による特別講演「バイオマスをめぐる情勢と農林水産省の取組について~バイオ燃料を中心に~」及び若手研究者による4件の口頭発表が行われ、最先端の研究状況が披露されるとともに活発な質疑応答が行われました。

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「2025年神戸大学基金フェローと学長との懇談会」を東京・神戸で開催

神戸大学基金に多額のご寄附を賜り「神戸大学基金フェロー」の称号をお贈りした皆様と学長との懇談会を開催しました。9月5日にステーションコンファレンス東京にて開催した東京会場には16名、9月17日に神戸大学にて開催した神戸会場には29名の方にご参加いただきました。

まず、報告会として、藤澤学長から「ひとりひとりが輝き、世界に誇れる神戸大学を目指して」と題して、神戸大学の現状と目標等について報告しました。

続いて、奥村理事・副学長から、基金フェローの皆様からの多大なるご支援への感謝の気持ちを述べるとともに、神戸大学基金活動報告として、昨年度の収支実績と本年度の重点計画を報告しました。

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令和7年度(9月期)学位記授与式を挙行

9月25日、令和7年度(9月期)学位記授与式を神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で挙行しました。

大学院修士・博士前期課程修了生102名、博士・博士後期課程修了生94名、論文博士課程修了生6名、法学研究科及び経営学研究科の専門職学位課程修了生68名に学位が授与されました。

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【神戸大学×ノーリツ】入浴と精神的・身体的健康をテーマとした 共同研究「ウェルビーイングプロジェクト」を開始
ノーリツの技術と神戸大学の知見で、入浴のウェルビーイング効果を検証し社会実装へ

神戸大学と株式会社ノーリツは、入浴と精神的・身体的健康をテーマとした共同研究「ウェルビーイングプロジェクト」を開始しました。

神戸大学とノーリツは、2021年11月に脱炭素・DX・ウェルネス分野の発展を目指した包括連携協定を締結しており、本プロジェクトはその中の「ウェルネス分野」の研究領域での取り組みです。ノーリツは、1951年の創業以来「お風呂は人を幸せにする」という原点のもと事業を展開してきました。今回、ウェルビーイング研究で豊富な実績を持つ神戸大学と連携することで、その理念を科学的エビデンスに基づいて深化させ、新たな製品・サービス開発など社会実装に繋げていきます。

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第1回KUEBフロンティアセミナーを開催

9月8日に第1回KUEBフロンティアセミナーを開催しました。

KUEB(キューブ)とは、神戸大学J-PEAKSにて実施されているバイオものづくり共創拠点を中心とした研究プロジェクト「Kobe University Engineering Biology Project」の略称です。

KUEBフロンティアセミナーは、神戸大学J-PEAKSにおける研究成果の情報交換を促進し、メンバー間の研究交流を活性化させることで、研究力の向上を目的としています。

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シアクアラ大学(インドネシア)から訪問

9月18日、インドネシアのシアクアラ大学からMarwan学長、Hizir Sofyan教授同大学大学院ディレクター、ボゴール農科大学(IPB)Aman Wirakartakusumah名誉教授、及び駐日インドネシア共和国大使館Amzul Rifin教育文化担当官が、藤澤正人学長を訪問しました。
懇談には、神戸大学から内田雄一郎大学院国際協力研究科長、田中泰雄名誉教授、桜井愛子大学院国際協力研究科教授、同研究科Mizan Bisri特命助教、花田エバ国際連携推進機構准教授が同席しました。

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神戸大学生が環境省主催 SDGs Students Dialogue Expo 2025に参加

2025年5月からスタートした、環境省主催による環境教育・ESDプログラム「SDGs Students Dialogue Expo 2025(SSDE)」に、6名の神戸大学生が参加しました。このプログラムは、日本国内の大学と海外校の学生グループがチームを組み、企業が提示した環境課題の解決策を検討するというもので、最終発表が9月4日・5日の2日間にわたり、大阪・関西万博会場のジュニアSDGsキャンプ(サステナドーム)で行われました。

日本からは、神戸大学のほか、芝浦工業大学、関西学院大学、東洋大学、日本大学、北海道大学、千葉大学、立教大学、立命館大学の計9大学が参加し、中国、韓国、インドネシア、フィリピン、タイ、カナダの学生の皆さんとともに全10チームを結成し、各企業が提示した課題に取り組みました。関係者を含め150人を超えるメンバーが参画するプロジェクトで、企業担当者もメンターとして参加しながら、全チームが参加する6回のワークショップのほか、チームごとにミーティングを繰り返して発表本番を迎えました。

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2025年版「神戸大学環境報告書」を公表

2025年版の神戸大学環境報告書を公表しました。この環境報告書は、2024年4月から2025年3月の神戸大学の環境に関する活動の成果を取りまとめたもので、神戸大学の構成員である学生と教職員を対象に、学内および学外の環境コミュニケーションを促進することを目的として、神戸大学で行った教育、研究およびトピックスを紹介するとともに、環境パフォーマンスとして、環境マネジメントを推進するための取り組み等を掲載しています。

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関西万博会場で2度目の出展、「フューチャーライフエクスペリエンス」

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場内、フューチャーライフヴィレッジで開かれる「未来社会ショーケース事業」の「フューチャーライフエクスペリエンス」で、神戸大学のブース展示が9月30日に始まりました。7月に万博会場で開催された「第3回日本国際芸術祭」に続く出展となり、10月6日までの1週間、学生スタートアップ(起業)事業、本学教員による先端研究を紹介しました。

「未来社会ショーケース事業」は、次世代技術や社会システムの実証・実装を目的とした大阪・関西万博のプロジェクトです。未来の暮らしや社会の在り方を、企業や研究者、参加者とともに創り上げる「共創」の実践フィールドとして位置付けられています。

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2025年度 JST 戦略的創造研究推進事業(CREST・さきがけ)に神戸大学から3課題が採択

科学技術振興機構(JST)は、2025年度募集の新規採択研究代表者および研究課題を決定し、神戸大学からは3件の研究課題が採択されました。

<CREST>
次世代光散乱イメージング科学研究センター・ 的場 修 教授
研究課題名:脳活動の測定と操作による脳光コンピューティング

<さきがけ>
システム情報学研究科・ 米田 成 准教授
研究課題名:量子もつれ二光子吸収ホログラフィック顕微鏡の創生

<さきがけ>
人文学研究科・ ターン 有加里 ジェシカ 助教
研究課題名:公正な分担の実現に向けた人間理解の深化

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グローバル卓越人材招へい研究大学強化事業(EXPERT-J)に神戸大学が採択

科学技術振興機構(JST)は、「グローバル卓越人材招へい研究大学強化事業(EXPERT-J)」において、神戸大学を含む11大学の採択を決定しました。

グローバル卓越人材招へい研究大学強化事業(EXPERT-J)は、国際頭脳循環の推進に向け、内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局が2025年6月13日に取りまとめた“J-RISE Initiative”の実現に向けた緊急的取り組みとして、大学ファンドの運用益を活用し実施するものです。海外機関で活躍する優秀な若手研究者を、世界水準の処遇で日本のトップレベルの大学に招へいまたは受け入れ、日本の研究力の強化を図るとともに、海外若手研究者の日本への定着を目指します。

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グローバル・スタートアップ・キャンパス構想先行国際共同研究事業 令和7 年度 人材育成(フェローシップ)プログラムに神戸大学が採択

科学技術振興機構(JST)は、「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想先行国際共同研究事業 令和7 年度 人材育成(フェローシップ)プログラム」において、神戸大学を含む5大学の採択を決定しました。

人材育成(フェローシップ)プログラムは、起業家精神の高い若手研究者等の育成や、我が国 のイノベーション・エコシステムに参画する意欲の高い研究者の呼び込み等を通じて、イノベ ーション・エコシステムを形成するためのプログラムです。

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関西万博会場で初のSDGs未来ビジネス学生コンテストを開催

神戸大学が幹事校を務めるひょうごSDGsオープンイノベーション主催「SDGs未来ビジネス学生コンテスト2025」が10月4日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場のフューチャーライフヴィレッジ内、FLEステージで開かれました。

同コンテストは、単なるアイデアにとどまらず、企業・社会課題を解決する社会実装までを想定したものを発表する場として、2023年度から毎年神戸で開催を重ねてきました。今年度は大阪・関西万博に舞台を移し、記念すべき大会となり、人類共通の課題解決に向けた新たなアイデアを創造、発信する場となりました。

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駐日バングラデシュ大使の訪問

10月3日、駐日バングラデシュ大使館から、Md. Daud ALI大使が、玉置久理事・国際連携推進機構長を訪問しました。

懇談には、神戸大学から中澤港国際連携推進機構アジア・オセアニア部門長、小川啓一大学院国際協力研究科教授、花田エバ国際連携推進機構准教授、足助聡一郎大学院農学研究科助教が同席しました。

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「神戸大学の安全及び労働衛生に係る表彰」が行われました

全国労働衛生週間(10月1日~10月7日)のイベントとして、大学院保健学研究科が本年度「神戸大学の安全及び労働衛生に係る表彰」の被表彰団体として選定され、石田達郎大学院保健学研究科長が代表者として藤澤正人学長より表彰状を授与されました。

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中国人民大学(中国)から訪問

10月7日、中国人民大学から張東剛・党委書記を団長とする代表団が、本学の藤澤正人学長を訪問しました。
懇談には、本学から玉置久理事・国際連携推進機構長、花田エバ国際連携推進機構准教授が同席しました。

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日本で加速する超高齢社会・過疎化の課題解決に向け、生成AIなどの先端技術の活用でAWSジャパンと包括連携協定を締結

神戸大学大学院医学研究科ならびに神戸大学医学部附属病院は10月2日、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社と、超高齢社会および地域の過疎化による通院困難者の増加や地域医療格差など、日本が直面する医療・社会課題の解決に向けて、教育・研究・医療分野にわたる包括連携協定を締結したことを発表しました。本連携では、クラウドや生成AIといった最先端のテクノロジーを世界で提供するAWSの幅広いサービスを活用し、革新的な医療アクセスソリューションの構築を通じて、「医療MaaS」(Medical Mobility as a Service)の開発を中心とした医療DXを加速します。

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2025年度 RISTEX社会技術研究開発事業(SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム)に砂原教授(法学)が採択

社会技術研究開発センター(RISTEX)は、2025年度募集の新規採択研究代表者および研究課題を決定し、神戸大学からは大学院法学研究科・砂原教授の研究課題が採択されました。

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「TAKUMA Bear-Lounge」ネーミングライツ施設開設記念式典を開催

神戸大学は、株式会社タクマと施設ネーミングライツ(命名権)取得に関する協定書を締結し、10月10日に深江キャンパス海事科学研究科2号館でオープニングセレモニーを開催しました。

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研究ニュース

デバイス界面の作り方で磁気特性が変わることを予測

次世代スピントロニクスデバイスの性能向上に期待

神戸大学大学院工学研究科の松本尚弥さん(博士前期課程)、植本光治助教、小野倫也教授の研究グループは、量子力学に基づく理論計算とスパコンを駆使して、2次元層状物質を用いたトンネル磁気抵抗素子において、作製プロセスの違いがデバイス界面の磁気特性に与える影響を明らかにしました。

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妊娠前の母体肥満が新生児のビタミンK欠乏リスクを増加

従来の「低栄養・消化器疾患」に加わる新たなリスク要因

神戸大学大学院医学研究科小児科学分野の増田祐大学院生、神戸大学医学部附属病院総合周産期母子医療センターの芦名満理子助教、神戸大学大学院医学研究科小児科学分野(こども急性疾患学部門)の藤岡一路特命教授らの研究グループは、母体の妊娠前肥満(BMI25以上)が、新生児におけるビタミンK欠乏の独立した危険因子であることを明らかにしました。今後、妊娠前肥満例に対する周産期でのビタミンK評価や補充戦略の有効性を検証することで、新生児ビタミンK欠乏性出血の予防につながることが期待されます。

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世界初、カンキツ害虫の共生細菌から「謎の管状構造」を発見

害虫防除や生命進化研究に新たな突破口

豊橋技術科学大学の中鉢淳 准教授、韓国・釜山大学の宋致宖 助教授、生理学研究所の村田和義 特任教授、神戸大学の洲﨑敏伸学術研究員らによる国際研究チームは、世界的なカンキツ害虫であるミカンキジラミに共生する細菌「プロフテラ」から、生物界に前例のない新たな管状構造を発見しました。この成果は、チームが多様な顕微鏡技術を駆使して明らかにしたもので、害虫防除の新たな戦略に加え、生命進化の研究にも大きな展開をもたらす可能性があります。

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植物の低温耐性を支える新たなメカニズムを発見

葉緑体の活性酸素ダメージの軽減機構

気候変動が進む中、作物の温度耐性を支えるメカニズムの解明が求められています。低温ストレスは、キュウリなどの夏作物の光合成を阻害して生育を低下させますが、その詳細なメカニズムは不明でした。京都大学大学院農学研究科 伊福健太郎 教授、竹内航 同博士後期課程学生、播本慎太郎 同修士課程学生、神戸大学大学院農学研究科 三宅親弘 教授らの研究グループは、葉緑体にある「NDH複合体」の分解がキュウリの低温ストレス障害のトリガーであることを明らかにしました。低温に弱いキュウリ品種では、低温ストレス時にNDHが分解され、光合成の阻害と葉の白化が起こりました。一方、低温に強いキュウリ品種ではNDHは低温でも安定で、葉緑体は活性酸素から安全に守られました。これまで環境ストレス時のNDHの機能は明らかになっていませんでしたが、低温ストレス時に活性酸素を抑制し、葉緑体を健康に保つという重要な生理学的役割がはじめて明らかとなりました。

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マウス糖尿病網膜症における免疫細胞の挙動を新しい経瞳孔イメージング法により解明

網膜を生きたまま簡便・高解像度で観察できる新技術を確立

神戸大学大学院医学研究科の橘吉寿准教授、曽谷尭之大学院生、楠原仙太郎講師、中村誠教授からなる研究グループは、マウスの網膜を生きたまま高解像度で観察できる新しい技術を開発しました。今回、2光子顕微鏡という特殊な顕微鏡を用いることで、従来の技術では捉えられなかった糖尿病網膜症における網膜ミクログリアの過剰な活動をリアルタイムで確認することに成功しました。さらに、糖尿病や肥満の治療薬として使用されているGLP-1受容体作動薬リラグルチドを投与すると、この異常なミクログリアの活動が正常化されることも明らかになりました。

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水の電気分解に使われる酸化物電極触媒表面の自発的な構造変化を放射光で観察

不安定な太陽光発電や風力発電で得られる再生可能エネルギーを安定的に活用するため、水を電気分解して水素ガスの形でエネルギーを貯蔵する、いわゆるグリーン水素の技術がCO2排出削減に有効です。そのため、高効率に水の電気分解を起こす電極触媒が広く研究されています。

東北大学大学院理学研究科の若林裕助教授を中心とした研究グループは、神戸大学大学院工学研究科の宮崎晃平教授らと共同で、水の電気分解が生じる電極と電解液の界面の原子配置が、時間とともに変化していく様子を、放射光を用いた界面構造解析で明らかにしました。貴金属を含まない代表的な酸化物電極触媒材料であるペロブスカイト型コバルト酸化物La0.6Sr0.4CoO3薄膜の構造を詳細に調べ、電気化学環境下にしばらく保持する事で、図1左から右の表面構造の変化が生じていることがわかりました。自発的に形成されたこの表面構造は、非常に高効率なコバルト-鉄酸化物電極触媒表面で提案されている構造と類似しています。固液界面での物質移動の様子を捉え、その性質が構造とどう対応しているかをより精細に知ることができるようになりました。

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図1. (左)真空中での La0.6Sr0.4CoO3薄膜の表面構造。CoO6八面体が頂点共有した構造である。図の下側が電極内部,上側が外部である。(右)電気化学環境下でしばらく保持した後の表面構造。図の上部に辺共有の構造が形成されている。

3歳検尿が小児アルポート症候群の最多の発見契機

未就学児の検尿による早期発見・早期治療が腎予後の改善につながる

神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野の北角英晶医師、石森真吾特命准教授、堀之内智子講師、山村智彦助教、榊原菜々研究員、長野智那助教、野津寛大教授らの研究グループは、遺伝学的に確定された小児アルポート症候群患者を対象に、診断に結びついた最初の契機を調査しました。その結果、もっとも多い発見契機は3歳児健診での検尿(以下、3歳検尿)であることを明らかにしました。さらに、3歳検尿で発見された患者のうち半数以上が、すでに治療開始基準を満たしており、速やかな治療開始が必要な段階であったことが判明しました。

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太陽活動が月面電気環境を左右する新たな仕組みを発見

持続的な有人活動に向けた月環境評価につながる成果

神戸大学大学院システム情報学研究科の三宅洋平准教授、中園仁大学院生らと、オスロ大学物理学科のWojciech J. Miloch教授らの国際共同研究グループは、太陽から放出される高速の荷電粒子流である太陽風プラズマの速度特性が、月面の帯電状態や静電気環境を左右する新たな仕組みを発見しました。得られた知見は今後、将来の持続的な月面活動を見据えた環境リスク評価に活用されることが期待されます。

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リツキシマブの早期投与が小児頻回再発型/ステロイド依存性ネフローゼ症候群の長期寛解を導く

神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児先端医療学分野(連携大学院)の飯島一誠客員教授(兵庫県立こども病院長)、国立成育医療研究センター臨床研究センターの佐古まゆみ研究推進部門長、神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野の野津寛大教授、堀之内智子講師を中心とする小児腎臓病研究グループは、難治性に至っていない(=免疫抑制薬未使用の)小児頻回再発型/ステロイド依存性ネフローゼ症候群(FRNS/SDNS)を対象として、Bリンパ球表面抗原CD20に対するモノクローナル抗体であるリツキシマブの有効性・安全性を検証する「多施設共同二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験」の被験者の長期追跡調査を行ったところ、リツキシマブ群の累積無再発生存率は、プラセボ群に比して明らかに高いことを見出しました。また、同様のランダム化比較試験のシステマテイックレビュー及びメタ解析注5を行ったところ、リツキシマブ投与36ヵ月後までは、リツキシマブ群はコントロール群に比して統計学的有意に無再発生存率が高いことを明らかにしました。以上より、難治性に至っていない小児FRNS/SDNS患者に対するリツキシマブは、比較的高い頻度で長期寛解を誘導する可能性があり、今後、リツキシマブの積極的な使用により小児FRNS/SDNS患者の長期予後の改善が期待されます。

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イオンゲルとグラフェンで、機械学習の計算を劇的に省力化できるAIデバイスを実現

エッジAI向け省エネ技術として期待

NIMS、東京理科大学、神戸大学による共同研究により、イオンの振る舞いを利用して情報処理を行う新しいAI(人工知能)デバイスを開発しました。従来の深層学習(ディープラーニング)に比べ、計算負荷を約100分の1に減らすことに成功しています。端末機器(エッジデバイス)に直接搭載した「エッジAI」の情報処理性能への貢献が期待されます。

神戸大学からは大学院工学研究科相馬聡文准教授が参加しています。

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受賞

韓 河羅 助教(国際文化学研究科)が第4回 日本文化政策学会 学会奨励賞を受賞

9月30日に、大学院国際文化学研究科の韓 河羅 助教が「第4回 日本文化政策学会 学会奨励賞」を受賞しました。

日本文化政策学会・学会奨励賞は、将来の⽂化政策学を担う研究者の優れた著書、または論文を顕彰する制度で、募集期間の前年(1月1日から12月31日まで)に刊行された論文が対象となります。

受賞者:韓 河羅(神戸大学大学院国際文化学研究科・助教)

受賞名:第4回 日本文化政策学会 学会奨励賞

業績名:「アートプロジェクトにおける自治体とアートNPOの協働に関する研究」

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令和7年度優秀若手研究者賞授賞式及び研究発表会を行いました

「優秀若手研究者賞」は、神戸大学が卓越研究大学として世界最高水準の教育研究拠点になるための取組みの一環として、平成27年度に創設されたものです。卓越した業績を上げた若手研究者を表彰し、将来本学の研究リーダーとして活躍することを期待すると共に、研究者の育成及びその能力を最大限に発揮できるシステムを構築することを目的としています。

各学系長から推薦を受けた若手研究者の中から、論文・著書の成果、受賞歴、外部資金獲得状況や社会貢献といった業績を評価した結果、7名の受賞者が選ばれ、藤澤学長より表彰されました。また、受賞者には研究費が併せて授与されました。

授賞式及び研究発表会には学長、理事、部局長等が出席し、受賞者は自身の研究内容についてプレゼンテーションを行い、出席者からの質問に答えるなどしました。

神戸大学では、これからも優秀な若手研究者を様々な形で積極的に支援していく予定です。

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インタビュー

アトピー性皮膚炎の経験から起業へ
起業部・SkinNotesメンバー 北野まどかさん(経営学部4年)

起業のアイデアは、自身と仲間の「困りごと」から生まれたそうです。神戸大学の部活動・起業部の部員で、経営学部4年の北野まどかさんは、アトピー性皮膚炎の患者向けの緑茶染めシャツ開発事業に取り組みます。チーム名はSkinNotes(スキンノーツ)。学生のビジネスプランコンテストなどで数々の賞を受けてきました。そんな実績から、2025年4月には、石破茂首相が女性や若者と語り合う車座対話にも参加しました。挑戦の原動力や、起業の経験を通して得たものとは-。

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将棋の世界に戻った「伝説の三段」
小児科医 立石径さん

将棋界では伝説の人だ。神戸大学医学部の卒業生で、小児科医の立石径さん。小学6年でプロ棋士の養成機関「奨励会」に入り、将来を期待されていましたが、17歳で突然退会しました。そして、約30年の時を経た今、再び将棋の世界へ。全日本アマチュア将棋名人戦に兵庫県代表として出場するなど、長いブランクを感じさせない戦いぶりで、さらなる高みを目指します。医師とアマ棋士の二足のわらじで活躍する立石さんに、人生の第二幕を歩み始めた思いを聞きました。

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イベント等情報

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★神戸大学がラジオ関西で情報発信 「神戸大学☆夢ラボ」

神戸大学が持つ「知」を広く情報発信し、各専門分野の研究者が研究のきっかけや研究成果の社会への影響などをリレー形式で伝えています。

放送は毎週日曜日の午前8時45分から15分間、進行役は神戸大学出身のラジオ関西パーソナリティー天宮 遥さんが務めています。

以下のサイトから、放送当初に遡ってご視聴いただけます。

https://jocr.jp/programsite/yumelabo/

★「KU-Net」からのお知らせ

神戸大学コミュニティネットワーク(KU-Net)」をリニューアルし公開しております。

従来からの、「OB・OG訪問」の機能に加え、「卒業生からのメッセージ」や「在学生の今」の掲載をしております。また、卒業生等が開催するイベントへの参加申し込み機能も追加しました。

詳しくは,神戸大学コミュニティネットワークホームページでお知らせしています。

また、KU-Netの説明動画をYouTubeにアップしておりますので併せてご覧ください。

是非ご登録ください。

神戸大学校友会事務局