東京六甲クラブ 特別火曜会講演会
「日本の火山噴火の実情 — 巨大カルデラ噴火から富士山噴火まで」のご案内

今年度第4回目の「特別火曜会講演会」(51年卒当番幹事団による企画・運営)のご案内です。9月の全国防災月間に合わせて、下記の内容にて開催します。
防災月間で忘れてはならないのが火山噴火による災害への備えです。とりわけ富士山については、気になる情報が増えつつあります。そして、この富士山噴火より遥かに巨大なカルデラ噴火が縄文時代にあったこと、また、我が神戸大学の海洋底探査センターが、九州南方でその巨大カルデラの海底探査を行った結果、その噴火規模が、国内最大規模であったことを証明したことをご存知でしょうか。
今回は長年、火山の地質学研究に取り組み、その海底探査プロジェクトにも参画された神戸大学海洋底探査センターの鈴木桂子客員教授をお招きし、「日本の火山噴火の実情 — 巨大カルデラ噴火から富士山噴火まで」と題して、ご講演頂きます。火山国日本の噴火事情とその防災への理解を深めませんか。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

講演会概要

演 題:「日本の火山噴火の実情 — 巨大カルデラ噴火から富士山噴火まで」

講 師:神戸大学 海洋底探査センター 客員教授 鈴木 桂子

日 時:2025年9月16日(火) 講演会:18:00〜19:20   懇親会 ~ 20:30終了予定

場 所 : 東京六甲クラブ、以下の地図をご参照下さい

参加費 : 4000 円/人(ビジターは5000 円/人)

    申込/ https://forms.gle/gpgb6sUFhN9qSVWT6

                ※ZOOM参加  1000 円/人

    申込/ https://tokukayoukai20250916.peatix.com

※申込が上手く登録出来ないときは、お名前に、卒年・学部を添えて、ZOOM 参加と明記の上、クラブ宛にメール返信にてお願いします。

(メールアドレス)tokyo@rokko-club.jp

お問い合わせ先:東京六甲クラブ 野崎/鶴原 

 

特別火曜会 「日本の火山噴火の実情」

講演要旨  

鈴木先生からのコメント
日本列島には 111 の活火山が存在し、さまざまな火山噴火を経験して来ました。過去には、雲仙・普賢岳(火砕流で43名が犠牲)、御嶽山(58 名が犠牲)、霧島新燃岳、北海道有珠山などが噴火し、大きな災害を引き起こしました。日本人にとってシンボル的な富士山は、立派な活火山ですが、江戸時代の噴火以降300 年間、活動していません。宝永噴火の前には東南海地震が発生しましたので、南海トラフの地震と噴火の関係も気になります。富士山噴火の被害想定では、“逃げ遅れゼロ”を目指す新避難計画が示され、地域ごとの普及啓発にも力を入れるようです。富士山は今後どうなるのでしょうか?
一方、過去に遡ると日本全土に被害を及ぼすような超巨大噴火(通常の大噴火の 1000 倍の規模)も存在します。7300 年前の九州南方の鬼界カルデラ噴火では、九州南部の縄文文化が一掃され、火山灰は関東北部まで到達しました。今回の講演が、日本に将来発生する様々な噴火現象にどのように対処するべきかを考える機会になれば幸いです。

講師略歴

鈴木 桂子(すずき けいこ) 氏

神戸大学自然科学研究科博士課程を終了後、日本学術振興会奨励研究員、学習院女子短期大学非常勤講師、日本学術振興会特別奨励研究員を経て神戸大学理学部に勤務、専門は火山地質学。

1991 年の雲仙・普賢岳噴火や 2000 年の北海道有珠火山の観測に参加。2016 年からは神戸大学海洋底探査センターにて、海底カルデラの研究を行った。神戸大学退職後は、同センターの客員教授としてカルデラ火山の研究を続けている。

アクセス

東京都千代田区有楽町 1-7-1 有楽町電気ビル南館地下1階

<最寄り駅>JR 「有楽町駅」(日比谷口)、地下鉄「日比谷駅」(A3出口)

神戸大学校友会事務局