2025.07.01 Vol_25

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トピックス

THEインパクトランキング2025で神戸大学が世界201–300位、国内6位を獲得

2025年6月18日、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」が発表したTHEインパクトランキング2025で、神戸大学が総合ランキングにおいて全世界2526機関のうち201–300位にランキングされました。また、国内においては、神戸大学が他4校と並び6位となりました。(昨年より1ランクアップ)

THEインパクトランキングとは、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の枠組みを用いて、研究、管理責任、現場における実践、教育といった分野で大学の社会貢献への取り組みを可視化するランキングです。

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2025年度 神戸大学人の集い (神戸・東京)

神戸大学では、神戸大学の現状等についてお知らせするとともに、卒業生同士の交流やネットワークづくり、さらには卒業生の皆様と本学役員等との交流を目的として、毎年「神戸大学人の集い」を開催しております。

世代や分野を越えて、卒業生の皆様が広く集う場ですので、ぜひご参加ください。

◆神戸会場◆

【日時】2025年7月12日 (土) 17:00~19:30(受付開始16:30)

【場所】ホテルオークラ神戸

◆東京会場◆ 

【日時】2025年7月25日 (金) 18:30~21:00(受付開始18:00)

【場所】ステーションコンファレンス東京

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お知らせ

阪神・淡路大震災から30年の経験、奥村理事・副学長が高知で講演

阪神・淡路大震災からの30年を振り返り、地域資料を後世に伝える意義を考えてもらおうと、神戸大学の奥村弘理事・副学長が5月17日、高知市の県立高知城歴史博物館で講演しました。

奥村理事は、1995年の阪神・淡路大震災後、関西の歴史学関係者らと「歴史資料ネットワーク」を立ち上げ、さまざまな被災地で地域資料の救出、保全に関わってきました。災害の記録を後世に残す活動にも取り組んでおり、今年からは兵庫県立歴史博物館(姫路市)の館長も務めています。

講演は「地域の記憶を守り伝える-阪神・淡路大震災30年の経験から-」と題して行われ、奥村理事は阪神・淡路の教訓や、地域住民と専門家の連携の重要性などを語りました。高知県は南海トラフ巨大地震で大きな被害が想定されている地域で、地元の高知新聞でも講演の内容が紹介されました。

リエージュ大学(ベルギー)から訪問

5月29日、ベルギーのリエージュ大学から、Pierre Duysinx国際担当副学長が、神戸大学の玉置久理事・国際連携推進機構長を訪問しました。
懇談には、神戸大学から水畑穣大学院工学研究科教授・国際連携推進機構ヨーロッパ・アフリカ部門長、花田エバ国際連携推進機構准教授、関根由紀大学院法学研究科教授が同席しました。

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日和産業株式会社と神戸大学による「抗菌剤無添加養豚用配合飼料開発の効率化」に関する産学連携プロジェクトが始動

日和産業株式会社と神戸大学大学院農学研究科の藍原祥子助教、同研究科の福田伊津子助教は、「抗菌剤無添加養豚用配合飼料開発の効率化」を目的とした産学連携プロジェクトを、2025年5月より株式会社神戸大学イノベーションの協力により開始しました。

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テネシー大学ノックスビル校(アメリカ)から訪問

5月29日、アメリカのテネシー大学ノックスビル校から、Gretchen Neisler副学長及びAbebe Rorissa教授が、神戸大学の玉置久理事・国際連携推進機構長を訪問しました。
懇談には、神戸大学から臼井英之大学院システム情報学研究科長、太田能大学院システム情報学研究科副研究科長、上﨑麻衣子大学院システム情報学研究科准教授、Patrick Finnerty大学院システム情報学研究科助教、田中順子大学院国際文化学研究科教授・国際連携推進機構アメリカ部門長、井上弘貴大学院国際文化学研究科教授が同席しました。

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「科学技術みらい開拓人材育成プログラム」が科学技術振興機構「次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)」に採択

神戸大学を実施機関、兵庫県立大学、関西学院大学、甲南大学、神戸薬科大学を共同機関として実施する、小中高校生を対象とした「科学技術みらい開拓人材育成プログラム:Nurturing Future Innovators in Hyogo」が、科学技術振興機構(JST)の「次世代科学技術チャレンジプログラム(STELLAプログラム)」に採択されました。

このプログラムでは、豊かな自然と先端的研究機関や企業が集積する兵庫県の環境を生かし、将来、科学技術で革新を生み、人類社会のみらいを開拓してゆける人材の育成を目指します。

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第1回日伊大学長フォーラムに参加

5月29日、大阪・関西万博イタリアパビリオンにおいて、イタリア大学長会議(CRUI)が主催する「第1回日伊大学長フォーラム」(1st Italian and Japanese Rectors’ Forum)が開催されました。このフォーラムは、日本・イタリア間の国際学術パートナーシップの強化を目的としています。

開会式では、神戸大学の藤澤正人学長が、国立大学協会副会長として開会挨拶を行いました。藤澤学長は、日本の国立大学とイタリアの大学との間には480件もの交流協定が締結されており、幅広い分野における共同研究やシンポジウムの開催等、実りある協力関係が進展していることについてふれ、中でも神戸大学が参画している神戸医療産業都市は、イタリアを含む欧州4か国の医療クラスターである「MAGIA」(Medtech Alliance for Global InternationAlisation)とも連携協定を締結し、国際的な研究開発を展開していることについて紹介しました。

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阪神・淡路大震災30年の学術シンポジウム詳報を公開

今年、阪神・淡路大震災から30年の節目を迎え、神戸大学は1月に「阪神・淡路大震災30年シンポジウム」を開催しました。

都市安全研究センター研究報告(第29号)では、シンポジウム第2部の学術シンポの詳報と今後に向けた総括、神戸大学全体の震災30年事業の概要をまとめていますのでぜひご覧ください。

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観光地域づくりに関する福井県との連携講義

6月11日に神戸大学国際人間科学部グローバル文化学科「越境文化社会論」において、観光地域づくりをテーマとしたゲストレクチャーを開催しました。福井県大阪事務所と福井県観光連盟(DMO)の協力を受けて、福井県観光連盟の佐竹正範地域づくりマネージャーをお招きし、「観光地域づくりというキャリア」をテーマに講演していただきました。

講師の佐竹正範さんは、神戸で学び、東京でキャリアを積んだ後、自身の故郷を観光で元気にしようと全国各地を東奔西走している観光地域づくりの第一人者です。神戸大学でも観光による地域振興に関心を持つ学生は年々増えていますが、そういった学生にとってのロールモデルといえます。今回は大学院国際文化学研究科(Promis地域連携センター)の公開セミナーでもあったため、履修者でない学生もつめかけ、神大生の関心の高さがうかがわれました。

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トーマス・ジェファーソン大学(アメリカ)と大学間学術交流協定を締結

6月6日(現地時間)、アメリカ・フィラデルフィアのトーマス・ジェファーソン大学と神戸大学の間で大学間学術交流協定を締結しました。調印式はトーマス・ジェファーソン大学で開催され、両大学の関係者が出席しました。
この協定により、学生・教職員の交流、共同研究、シンポジウムの開催、教育プログラムの共有など、多岐にわたる連携が期待されており、とくに医学、医療機器開発、工学などの分野での協力が見込まれています。

神戸大学からは、藤澤正人学長、村上卓道大学院医学研究科長、村垣善浩大学院医学研究科教授、祇園景子大学院医学研究科特命教授らが出席し、神戸市シリコンバレーオフィスや連携企業関係者も同席しました。

トーマス・ジェファーソン大学からは、Susan Aldridge学長、Said Ibrahim医学部長、Matt Dane Baker副学長、Charles Pohl学務部統括部長・ジャパンセンター長をはじめ、医学・工学分野の関係者が多数出席しました。

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国立台湾科技大学(台湾)から訪問

6月11日、台湾の国立台湾科技大学より、Mei Ho管理学院教授・国際担当副部長をはじめとする教職員・学生計21名が来学し、神戸大学の近藤徳彦学長補佐・国際連携推進機構副機構長を表敬訪問しました。
このたびの訪問は、5月13日に神戸大学の池村彰子大学教育推進機構みらい開拓人材育成センター・大学院農学研究科特命講師(現地参加)および余玟欣大学教育推進機構グローバル教育センター特命助教(オンライン参加)が、国立台湾科技大学で開催された「海外パートナー校説明会」(Office of International Affairs主催: University Showcase)に出席したことを契機に実現したものです。

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駐日スーダン共和国大使の訪問

6月16日、駐日スーダン共和国大使館から、Elrayih Mohamed Elawad Hyduob大使及びAli Mohamed Ahmed Osman Mohamed副館長・参事官が、神戸大学の藤澤学長を訪問しました。
懇談には、神戸大学から玉置久理事・国際連携推進機構長、水畑穣大学院工学研究科教授・国際連携推進機構ヨーロッパ・アフリカ部門長、花田エバ国際連携推進機構准教授が同席しました。

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研究ニュース

がん細胞を生体内の深部までリアルタイムに可視化

新しいがん治療評価系やがん診断法への展開に期待

神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の片岡洋祐特命教授(研究当時:理化学研究所生命機能科学研究センター 客員主管研究員)、後藤俊志特命助教(研究当時:理化学研究所生命機能科学研究センター客員研究員、現:甲南大学フロンティアサイエンス学部 客員研究員 兼任)らと、理化学研究所脳神経科学研究センター/光量子工学研究センターの宮脇敦史 チームディレクター、阪上-沢野朝子研究員、甲南大学フロンティアサイエンス学部の西方敬人教授らの研究グループは、がん細胞を生体内の深部までリアルタイムに可視化することに成功しました。

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全国で利用可能な「ため池ベントナイトシート工法設計・施工マニュアル」を策定

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)と神戸大学は、「ため池ベントナイトシート工法設計・施工マニュアル」を共同で策定しました。このマニュアルは、兵庫県が発刊した「兵庫県ため池ベントナイトシート工法設計・施工マニュアル」をもとに、農林水産省の指針に沿って、全国の自治体で活用できるよう設計方法および施工方法、維持管理方法等を統一化しています。ベントナイトシート工法は、ため池の堤体内にベントナイト系遮水シートを敷設することでため池の安全性を向上させる工法であり、ため池の改修工事で採用数が増加しています。今後、このマニュアルを使用することで、全国の自治体で効率的にベントナイトシート工法の設計・施工が可能となります。

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土壌菌により活性化されるとジャガイモの寄生虫を孵化させる鍵物質を発見

植物・微生物・寄生虫の三者間の相互作用を明らかに

土壌中に潜む植物寄生性線虫は、多くの作物の収量や品質に深刻な影響を与えることから、農業現場ではその防除が大きな課題となっています。中でもジャガイモやトマトなどのナス属作物に寄生するジャガイモシストセンチュウは、国際的な検疫対象にも指定されており、持続的な対策が求められています。神戸大学大学院農学研究科の水谷正治教授、理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター 代謝システム研究チームの秋山遼太基礎科学特別研究員、平井優美チームリーダーらと、農研機構北海道農業研究センターの串田篤彦博士、北海道大学大学院理学研究院の谷野圭持教授らの研究グループは、ナス科植物が根から分泌する化合物「ソラノエクレピンC」を新たに発見しました。さらに、孵化促進活性を示さない不活性なソラノエクレピンCが土壌中の微生物によって変換されることで、ジャガイモシストセンチュウの孵化を誘導する「孵化促進物質」に変化することが明らかになりました。この成果は、植物-微生物-シストセンチュウという三者間の相互作用を理解する上で重要な知見であり、線虫被害の新たな防除戦略の構築に貢献することが期待されます。

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プライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」を活用した銀行の不正口座検知の実証実験を実施し、検知精度向上を確認

情報通信研究機構は、神戸大学及びEAGLYS株式会社に委託し、りそな銀行他3行と連携して、プライバシー保護連合学習技術「DeepProtect」を活用した不正口座検知の実証実験を実施しました。

本実験では、銀行間でデータを共有せずに学習モデルを構築し、より実運用に近い条件下で検知精度を向上させることを検証し、データ項目にばらつきがあっても情報を余すことなく利用できるアンサンブル学習という新しいアプローチを適用した結果、従来の個別の銀行ごとに構築する学習モデル(個別学習モデル)と比較して適合率が最大約10ポイント向上し、再現率が95%を超える高精度な検知を達成、個別学習モデルよりも安定した検知精度を維持できることを確認しました。また、従来のルールベースの監視やAIを用いた個別学習では検知が困難だった潜在的な不正口座を特定できる可能性が示されました。

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世界唯一の自閉症細胞モデルのコレクション

神戸大学大学院医学研究科の野村淳学内講師(現客員准教授)、内匠透教授(現特命教授)らの国際共同研究グループは、「次世代染色体工学」と呼ばれる新しいゲノム操作法を確立し、自閉症の原因となるあらゆるゲノム変異の細胞モデルを作製する事に成功しました。これらの細胞モデルはES(胚性幹)細胞で作られているため、さまざまな細胞に分化させることができます。今後、これらの自閉症細胞モデルを利用して、自閉症をはじめとする精神疾患の病態解明が進み、新たな治療薬の候補が見つかることが期待されます。

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分子内のすばやい動きで高いエネルギー光へ変換

量子センシングの医療応用にも期待

神戸大学大学院理学研究科の東晃輔 大学院生(研究当時、現:東レリサーチセンター勤務)、分子フォトサイエンス研究センターの岡本翔 助手(研究当時、現:筑波大学助教)および小堀康博 教授、長崎大学大学院総合生産科学研究科(工学系)の作田絵里 教授、新潟大学大学院自然科学研究科の生駒忠昭 教授、名古屋大学大学院情報学研究科の東雅大 教授らの研究グループは、ドイツのザーランド大学との共同研究により、人体に無害な長波長光を高いエネルギーをもつ短波長光に変換するアップコンバージョン過程の中間体が、分子内部の励起子ホッピング運動を1兆分の1秒の単位で繰り返し起こす現象を明らかにしました。このホッピング速度は溶媒の粘性を変えるだけで大きく変化させることが可能で、それにより光の波長変換の効率を制御できることを示しました。

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受賞

周俊講師が「第46回 アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」を受賞

●受賞者

 周 俊(神戸大学大学院国際文化学研究科・講師)

●受賞日

 令和7年6月17日(火)

●受賞名

 第46回「アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞」

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イベント等情報

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★神戸大学がラジオ関西で情報発信 「神戸大学☆夢ラボ」

神戸大学が持つ「知」を広く情報発信し、各専門分野の研究者が研究のきっかけや研究成果の社会への影響などをリレー形式で伝えています。

放送は毎週日曜日の午前8時45分から15分間、進行役は神戸大学出身のラジオ関西パーソナリティー天宮 遥さんが務めています。

以下のサイトから、放送当初に遡ってご視聴いただけます。

https://jocr.jp/programsite/yumelabo/

★「KU-Net」からのお知らせ

「神戸大学コミュニティネットワーク(KU-Net)」をリニューアルし公開しております。

従来からの、「OB・OG訪問」の機能に加え、「卒業生からのメッセージ」や「在学生の今」の掲載をしております。また、卒業生等が開催するイベントへの参加申し込み機能も追加しました。

詳しくは,神戸大学コミュニティネットワークホームページでお知らせしています。

また、KU-Netの説明動画をYouTubeにアップしておりますので併せてご覧ください。

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神戸大学校友会事務局